
正しい素振りを習得して真っすぐ飛ばそう!プロがレッスン
「ティーショットを真っすぐ遠くへ飛ばしたい」「前のホールで曲がってしまった原因を直したい」そのためには素振りが重要と巣山コーチ。その練習法を教えていただきました。
体が固まらず
クラブが自然にいいポジョシンに入る!
丁寧に慎重にクラブを振ろうとするのは、体を大きく動かすのに逆効果。クラブの慣性や遠心力を使って振ったほうが、加速も安定するのがゴルフです。
しかも、下手に考えて振るよりもクラブが通るポジションまでよくなることが多いので、練習では並べたボールを次々に打つ「連続打ち」のドリルでマスターしてもらいますが、本番のティーショット前は素振りでも同様の効果が得られます。
ティーイングエリアで地面に架空のボールを3つ設定して、前進しながら打つイメージで素振りを行なう。本番でアドレスに入り、スイングするときも連続打ちと同じ感覚で振ると、リキみが抜けて体がとてもスムーズに動きます。

前に進みながらイメージしたボールを3球連続で打つ素振り。リキみを抜く、クラブの慣性や遠心力を使って振る、フットワークを使って打てる、など効果はさまざま。この素振りでつかんだ感覚を活かせば、体とクラブを大きく動かして打てる(写真左)
GOOD!
連続打ちのイメージ

連続で打つイメージをもつと、体の余分な力が抜けるのでスムーズに動ける。「連続打ちは、強く叩ける体勢に自然に入れるのが最大の長所です」と巣山。体とクラブの邪魔をせず、パワーとスピードを引き出す打ち方ができる
これはNG
「止まると固まる」は悪癖

ボールを目の前にして「いざ打つぞ!」となると体が固まって、スイングもぎこちなくなってしまう人がいる。また、軌道やフェース向きを気にしすぎて丁寧に振ろうとするは、クラブや腕が体の正面から外れてしまう原因にもなりがち(写真右)

レッスン=巣山新太郎
●すやま・しんたろう/1998年生まれ、東京都出身。高校卒業後にTHAILAND PGAトーナメントプレーヤーを取得しプロ転向、タイツアーに参戦。帰国後、ティーチングの魅力に気づき、レッスン活動をスタート。現在は東京都のFutako Golf Clubでインストラクターを務める。
写真=田中宏幸 協力=FutakoGolfClub