
アドレスを「真っすぐ」にしてない?パターは左足オープンが正解
松山英樹がPGAツアー8年目で、はじめてコーチ契約を結んだ目澤秀憲。その目澤コーチにパッティングが上達するコツを教えていただきました。
スタンスよりも
先に右手1本でフェースをセット
スタンスは強制的に左足をオープンにするのではありません。私が考えるセットアップの順番は、まずは右手1本でパターを持ってフェース面をカップに合わせます。

このとき、カップを見ながらフェース面をセットすると、自然と左足がオープンになると思います。その理由は日本人の約7割は右目が効き目なので、右目でカップが見たい。そうなると、少し半身になるオープンスタンスがもっとも自然なのです。感覚としては、グリーン周辺から短いアプローチを打つときと同じイメージです。
カップを見ながらフェース面をセットすれば、頭を起こしたりルックアップする動きも無くなります。
アプローチの感覚でフェースからセットすれば
自然に左足が開く

アプローチも軽いオープンスタンスで立つが、パターも同じ。フェースからセットして、アプローチと同じ感覚で打つと距離感を出しやすい
【これはNG】
両足をそろえた構えは
カップやボールを見ようとして頭を上げてしまう

スクエアスタンスで構えて、右目が効き目の人がアドレス中にもう一度カップを見ようとすると頭の位置がズレてしまう(×)。
右手が下にくるグリップは右肩が下がるのが自然
肩のラインは右斜め下に傾く

両肩を無理に水平にしようとすると右肩が上がってしまう(×)
肩のラインはスタンス合わせ

左足を引いてオープンスタンスにしたら、両肩のラインもスクエアではなく、少し左を向けてOK。

レッスン=目澤秀憲
●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部を経て、米国にゴルフ留学。TPIレベル3を取得し、河本結、有村智恵のコーチを務める。21年から松山英樹とコーチ契約。
構成=野中真一 写真=中野義昌 協力=ザ・カントリークラブ・ジャパン