ティーショットで“逆球”を出さない方法は「アドレス時に…」
ティーショットで大きな不安となるのは、曲がること。今回は最新の「曲げないメカニズム」と修正方法を鈴木貴之コーチに解説していただきました。
持ち球が決まれば
安定感だけでなく飛距離もアップする
ティーショットでのもっとも避けたいミスが、持ち球と反対に曲がる〝逆球〟。 逆球を出さないためには、まずはスイング軌道を「確定」させましょう。そのためのもっともシンプルな方法が、アドレス時のスタンスの向きをアレンジすることです。
フェードヒッターであれば目標に対してややオープン気味に、ドローヒッターであればややクローズ気味に構えるのがセオリー。このとき、足の向きだけではなく腰の向き、肩の向きもすべてオープン(またはクローズ)にすると、よりスイング軌道を確定させられます。

また、フェース向きについてもセットアップの時点で工夫をしておきましょう。オススメは、フェースを目標方向とスタンス向きの間(あいだ)に向ける。こうすれば、インパクトで多少フェースの向きにブレが出てもフェードヒッターであれば、目標に対してはフェースの向きをクローズに、スイング軌道に対してはオープンにしてインパクトできるので、逆球のリスクを大幅に減らせます。
スクエアスタンス

「スクエアに構えて振り、持ち球が出るのが理想。しかし、スクエアスタンスだとスイング軌道をインサイド・アウト、アウトサイド・インのどちらにもしやすいので、プレッシャーがかかった場面では思わぬ動きをしてしまい、逆球も出がちになります」(鈴木)
オープンスタンス

クローズスタンス

フェードヒッターは目標に対してオープンに構える。フェースは目標方向とスタンス向きの“間(あいだ)”に向ける。インパクトでのフェース向きが目標方向とスタンス向きの幅のなかに収まれば、フェース向きに対するスイング軌道がアウトサイド・インになるのでフェードが確定。

ドローヒッターの場合はその逆になる。


フェース向きアレンジの裏ワザ

シャフトを回してフェース向きをアレンジするのが王道だが、どうしても気持ち悪く感じる人はアドレス時の手のポジションを少しズラすのがオススメ。ハンドファースト気味に構えればオープン、ハンドレート気味に構えればクローズフェースになる。

レッスン=鈴木貴之
●すずき・たかゆき/1997年生まれ、千葉県出身。エースゴルフクラブ千葉・赤坂にて、ビギナーから上級者まで多くのアマチュアを指導。父はプロゴルファーの鈴木亨で、ツアーでは父のキャディを務めることもある。
構成=石川大祐 写真=田中宏幸 協力=エースゴルフクラブ千葉

