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女子プロが実践する“遠くに飛ばせる美スイング”のポイントを解説

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女子プロ屈指のビューティフルスインガー・宮田成華に、自身のスイングのコツを解説していただきました。今回は、遠くに飛ばせるスイングのコツを3つのポイントに分けてレッスンします。

遠くに飛ばせるスイングのコツは…

クラブヘッドを体からなるべく遠く離してスイングアークを大きくするとき、一般的にワキを“あける”ことはNGとされている。しかし、宮田は「ワキがあくのは気にしていません。でも、ワキをゆるめるのはダメです」という。このふたつの言葉の意味の差は“肩関節の外旋”の有無にある。

アドレスで胸を開くように両肩から腕を外旋させると、向かい合っていた両ヒジの裏側が体の正面を向く。スイング中にこの状態をキープすると、自然に両腕が伸び、結果的にスイングアークは大きくなる。これは、宮田のコーチが日本の伝統的な武道の動きを学び、着想を得たとのことだ。

左前腕は内旋、上腕は外旋をキープ。ヒジを境目にして腕が逆方向へねじれている

【POINT①】
ワキを“閉じる”はNG!正解は“締める”

「ヒジをお腹に近づけてワキを“閉じる”と腕は長く使えません。右手をヨコに伸ばして肩からうしろへねじるように外旋させてワキを“締める”のが正解です」(宮田)

【POINT②】
アドレス時の手首の角度をキープ

「スイング中、手首の角度を変えない意識で振ると腕を長く使えます」と宮田。手首を曲げると、クラブヘッドが体に近づきスイングアークは小さくなってしまう(×)

【POINT③】
「スイングアーク大」の秘けつは
肩関節を外旋させてワキを“あける”

「バックスイングでは左肩、インパクト後は右肩が内旋しないように注意しています」(宮田)。
両肩関節の外旋がキープできれば、前腕が内旋したり、ワキがあいてしまってもいいそうだ。

バックスイング

腕を伸ばすときの注意点。腕を長く使おうとして体ごとスエーするのは軸がブレてしまうので×

ダウンスイング

体が目標方向に突っ込んでしまうダウンスイングも×。腕が伸ばせても、振り遅れやすくなる


レッスン=宮田成華
●みやた・なるは/1997年生まれ、東京都出身。165cm。19年のプロテストに合格。プロ仲間からも称賛される美的スイングの持ち主。24年はブリヂストンレディス7位タイなどで、初優勝が期待される選手。日立建機所属。


構成=岡田豪太 写真=田中宏幸