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短い距離のアプローチは“手を使わずに何もしない”と上手くいく!

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「ピンはすぐそこ。」短い距離だけに確実に寄せたい状況なのに、思わずミスをしてしまう人は多いのではないでしょうか。そこで、今回は女子プロのアプローチを分析しつつ、ミスをしないコツを解説します。

「肩から先はなにもしない」が基本

短い距離のアプローチは手を使いがちですが、肩から先はなにもしない、させないのが基本。手先を使うのは基本どおりでは「うまくミートできない、寄せられない」状況のときだけ。それ以外は、基本に忠実に体を使ったシンプルなアプローチのほうが失敗しません。

これは特殊な状況でなければプロも同じです。臼井選手の②のバックスイングを見ると、体をしっかり回しています。フェースは開かず、閉じているように見えますが、これは手を使っていない証拠。フェース向きは閉じているのではなく、アドレス時(①)のフェースの向きをキープしているのです。

アマチュアの場合、バックスイングでフェースを開いてしまう人が多いですが、フェース向きが変わるとクラブの重心も変わるのでスイング軌道がブレやすくなります。フェース向きも軌道も安定させるには、体の回転に手がついてくるように動く「同調性」が大事。短い距離では、とくに注意したいポイントですね。

手を使ってフェースを開かないほうが体を回しやすくなる(②)

体の回転主体で振るとここではヘッドが体の左ではなく右側に位置する(⑦)


臼井麗香
●うすい・れいか/1998年生まれ、栃木県出身。158cm。19年はアクサレディスで6位タイ、センチュリー21レディスで4位タイ、富士通レディースで10位タイに入った。ディライトワークス所属。


解説=横山清人
●よこやま・きよと/1980年生まれ、熊本県出身。03年プロ転向後、陳清波に師事。現在は東京ゴルフスタジオ、フォーシーズンズゴルフガーデンなどで多くのアマチュアをレッスン。


写真=中野義昌、相田克己