
スタンスは「真っすぐにしない」が正解!パッティングのコツを解説
松山英樹のコーチを務める目澤秀憲コーチに、アマチュアゴルファーがよくやるミスの原因や、その改善方法を解説していただきました。
大慣性モーメントの大型マレットでも
“真っすぐ”はNG
パッティングになると、神経質なくらいスタンスを真っすぐにして、ヘッドもストレートに動かそうとする人がいますが、それではうまくなりません。そもそも、パッティングもドライバーと同じように前傾したアドレスから、ライ角があるクラブを振るので、円軌道が自然な動き。それを無理にストレート軌道で動かそうとするので腕の動きが窮屈になる。それでは再現性は高まりません。
これは大型マレットのパターでも同じです。確かに慣性モーメントの大きい大型マレットは、ピン型パターに比べると少し直線に近い軌道になりますが、それでもストレート軌道ではなく、緩やかな円軌道を描くのがもっとも自然な動きになります。

またスタンスも目標に対して平行になりすぎると、体の真横に向かって、パッティングすることになるので距離感が出しにくい。少し半身になっている姿勢のほうがタッチを合わせやすくなります。
コレが正解!

「フェース面はカップに対してスクエアに構えますが、スタンスやストローク軌道は真っすぐにしないほうが再現性が高くなります」(目澤)

レッスン=目澤秀憲
●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部を経て、米国にゴルフ留学。TPIレベル3を取得し、河本結、有村智恵のコーチを務める。21年から松山英樹とコーチ契約。
構成=野中真一 写真=中野義昌 協力=ザ・カントリークラブ・ジャパン