
アドレス後にやっているあの行動がミスの原因!初・中級者向けドライバーレッスン
苦手だったり、失敗するかも……と、予感がする状況ってありますよね。そんなときに役立つプロがやっている技を教えていただきました。
アドレス後は「目標を見ない」が正解
向きがズレずにスイングが安定

コース上で突発的にスライスやプッシュアウトが出るという人は、構えてから何度も目標を見ていませんか? とくに初・中級者は、顔を上げて目標を確認する動きを繰り返すと、肩のラインが閉じやすくなり、右を向いてしまう。これがミスの大きな原因です。
私は、ボールの後方からターゲットラインをイメージし、1、2メートル先に「スパット」を設定。そのスパットを見ながらボールの正面に回り込んで、アドレスを作ります。スパットを設定したあとは、目標を一度も見ません。慣れないと不安かもしれませんが、こうすると向きがズレないので、スイングが安定し、真っすぐ飛ばせますよ。

スパットだけを見続ける

ボールの後方に立ち、目標をしっかり決めて、スパットを設定する。この習慣をつけることが大事

スパットを見てアドレスを作り目標の再確認はしない。顔を上げなければ向きがズレずスクエアに立てる
これはNG

顔を上げて目標を見ると、肩のラインが閉じやすくなり、右を向いてしまう。右方向へのミスが出るのは、このアドレスのズレが大きな原因
【アドレスの手順1】
ターゲットライン上にスパットを設定する

ボールの後方に立ち、目標を決めたら、目標とボールを結ぶ「ターゲットライン」をイメージし、そのライン上にスパットを設定する
【アドレスの手順2】
スパットを見ながらアドレスの位置につく

ボールの1、2メートル先に設定したスパットを見ながら、アドレスの位置につき、スパットに対してフェースを真っすぐセットする
【アドレスの手順3】
ターゲットラインに対して体のラインをそろえる

フェース→グリップ→スタンスの順でアドレスに入り、ターゲットラインに対して体のラインをそろえる。こうしてスクエアに構えたら、目標を見ないでスイングをはじめる

林菜乃子
●はやし・なのこ/1997年生まれ、神奈川県出身。155㎝。18年にプロ入りし、その年のステップアップツアーで初優勝。20年は同ツアーに4試合出場し、2位が2回と好調で、今年の活躍が期待できる。ユピテル所属。
構成=小山俊正、鈴木康介、編集部 写真=高橋淳司、圓岡紀夫、中野義昌