
「手元を体の近くに置く」とヘッドスピードを落とさずスイングできる!
秋吉翔太プロに自身のスイング写真を見てもらって、どこに気をつけて振っているのかを解説してもらいました。ヘッドスピードを落とさずに振るコツがあるようで…
反動を使ってインから振り下ろすスイング
以前は360ヤードくらい飛んでいてドラコン大会にも出場しましたが、飛ぶだけでは試合で勝てないので今はトータルで290ヤードくらい。でも、スイングはダウンスイングでのタメが少なくなったこと以外は、ゴルフをはじめたころから基本的には変わっていませんね。昔はシャフトがインパクト直前まで立っているくらいタメて打っていました(笑)。

近ごろは、シャットフェースでクラブを上げるバックスイングが流行りですが、僕は昔からそうで、フェースを開かずに外に引いて切り返しでループさせて打っています。クラブをアウトに上げた反動を使ってインへ振り下ろしますが、一番の利点は手元を体の近くに通せることです。手元が離れるとブレーキがかかってしまい、ヘッドスピードが落ちるしボールのつかまりが悪くなってしまうのです。
また、速く振るためにクラブも体の近くを通るように振りたい。これは、トップから切り返したらヘッドが背中をなぞるようなイメージで振り下ろすといいですよ。
ダウンスイング

アウトに上げた反動を使って、クラブをインから振り下ろす。手元が離れず体の近くを通せるが、インパクトゾーンでは手元を体に引きつける力もかけている。遠心力が働いたクラブを引っぱる動きが入るとヘッドの加速力が増す
バックスイング

シャットフェースでアウトにクラブを上げていくので、コックを使わなくてもトップの前にシャフトが立つ。始動時(写真左)に、ヘッドが低く上がっていくところにも注目。外の高い位置に上げてしまうと手元が体から離れて、クラブがアウトに上がりすぎてしまう

秋吉翔太
●あきよし・しょうた/1990年生まれ、熊本県出身。175cm、85kg。09年に高校卒業後、即プロ転向。17年に翌年の初シード権を獲得し、18年にはミズノオープンとダンロップ・スリクソン福島オープンで優勝し、年間2勝をあげたトッププロ。ホームテック所属。
写真=相田克己