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ショットが安定しないのは不安定な構えのせい! ナイスショットを生むアドレスの仕方

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ナイスショットはスイングの前に、正しいアドレスがあってこそですが、そのために肝心なのは「いつも同じ構えを作ること」。気づかないうちにアドレスが変わってしまうと、それがミスヒットや大きく曲がる原因になります。そこで今回は、ナイスショットを生む正しいアドレスの仕方にクローズアップ。ドライバーが苦手な人はもちろん、ラウンド中にティーショットが突然乱れるときがある人は、このレッスンをすぐに実践してみましょう。

クラブを両手で握ってから
アドレスに入る!

アドレスはクラブを片手、とくに利き腕の右手で持って、ヘッドをボールに合わせて構える人が多いと思います。しかし、安定して同じ構えを作りたいなら、直立したままで、上半身の形を決めてからアドレスに入ってみましょう。

まずは、ボールの後方から目標や打ち出す方向を確認したら、おヘソの前あたりでグリップを両手で握る。あとは前傾すればアドレスが整う形を作るのですが、こうすると都度、形や向きが変わってしまったり、リキんでしまうのを防ぐことができる。この構え方は、手順も大事なので、下記の01から03の順番にそって順序よくアドレスを整えていきましょう。

スクエアなフェースの向きを空中で決めましょう。手順としては、グリップや手首の角度を決めてからスクエアに向けるとグリップの形が変わってしまうので、フェースをスクエアに向けるのが先です。

クラブを指先に
引っかけるように握る

ヘッドを地面につけず空中で支えるため、クラブを下から支えましょう。すると、グリップを手のひらではなく、クラブを指先に引っかけるように握るが、これが脱力とクラブの加速力アップにつながります。

顔の前にヘッドをセット
手首の角度も決めよう

ヘッドが顔の前あたりにくる位置にセットして、手首の角度も決めてしまう。クラブと腕でできる手首の角度は100~120度くらいです。シャフトの立てすぎ(ハンドダウン)、寝かせすぎ(ハンドアップ)は手首がリキむ原因に。直立した状態から前傾してヘッドにボールに合わせるときも、手首の角度が大きく変わってしまうので×。この状態で胸をターゲットに向け、肩のラインもターゲットに対してスクエアに合わせておきましょう。

上半身ではなく骨盤を
前(下)に傾ける

上半身の形を決めたら、前傾させるのは上半身ではなく、ベルトをうしろに引くイメージで骨盤を地面に向けるように傾けましょう。骨盤の傾きに沿ってクラブを下げてヘッドをボールに合わせると、ボールとの距離や手元の前後左右の位置も一定になります。

ヘッドをボール位置に
合わせて軸を右に傾ける

クラブは真下ではなく、左寄りのボール位置に合わせてヘッドを下げていくと、自然に軸がやや右に傾く。すると、ティーアップしたボールを飛ばすのに適したアッパーブローで振れます。

目標の再確認は前傾を
キープしたまま頭だけを回転

打つ体勢が決まってから目標を再確認するときは、写真のように頭だけを回して顔をターゲットに向けて見ると、それまでに作った形が崩れません。上半身を起こして見ると、右肩が前に出るなどせっかく作った一定にするための形が崩れてしまうので注意しましょう。


レッスン=佐藤雄紀
●さとう・ゆうき/1997年生まれ、神奈川県出身。170cm、62kg。東京国際大学ゴルフ部を経て、現在は埼玉県を拠点にツアープロを目指しながら腕を磨く。スイング研究にも余念がなく、最新のゴルフ理論にも深く精通している。


写真=相田克己
協力=取手桜が丘GC(アコーディア・ゴルフ)