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【ダンケンさんの京都ゴルフへおこしやす!】ゴルフ&街散策 “京都のええとこ” 教えます 02

LIFE, TRIP

「誰よりも京都を知っている!」と
地元京都の人々も舌を巻くほど京都に詳しい。
そんなイギリス出身のダンケンさん
“京都のええとこ”を紹介するこの企画。

「まだまだおいしいお店がいっぱい!」


ということで、
第2回目となる今回は、
おすすめのお食事処と雑貨屋さんをご紹介!

第1回目に続き、金沢泉さんと
“京都のええとこ”巡ってきました。


「季節ならではのものを味わえる趣のある料理宿なんです」
訪れたのは「料理旅宿 井筒安」。江戸時代後期の天保十年に真宗大谷派の本山である東本願寺へお参りする旅人や僧侶のために料理屋・旅籠屋として作られたのが始まりだそう。

「井筒安と書いて“いづやす”と読むのですが、私の名前は井筒安次郎で、創業者も井筒安次郎なんです」と話すのは7代目当主。先代が他界すると家督を継ぐ長男が襲名するそうなのだが、その際1年ほどかかる様々な手続きを経て本籍から名前を変えるという。当主の名と店の伝統を背負った井筒さんが作る京懐石は目にも舌にも美味しいものばかり。春夏秋冬を巡る一年をさらに細かく分けた暦「二十四節気」をもとに、その時季その日に美味しい素材を厳選しているため、その日その日で献立が変わるそうだ。

最初にいただいたのは、鱧と松茸の土瓶蒸し。鱧は夏に食すイメージがあるが、実は、分厚くなって脂がのる秋から冬にかけてが旬。ザッザッといういい音をさせて鱧の骨切りを行ったあとは、皮目を下にしてザルに乗せ、沸騰したお湯に沈める。そうすると瞬く間に白い身が花開くようにふわっと咲く。合わせるお出汁は「鰹と昆布からとった出汁」と「鱧の骨を炙ってからとった黄金色の出汁」のダブルスープ。香り高くまろやか。身にも心にも染み入るやさしい味だ。

次に出てきたヒラマサと紅葉鯛のお刺身は、紅芯大根の剣(けん)、お口直しの酢漬けの菊花が添えられていて、見た目にも雅。濃口醤油と岩塩でいただくのだが、これがまた美味!

最後にいただいたのは、白ぐじ(甘鯛)の酒塩焼き。鱗も一緒に食べられるようまずは揚げて、そこから炭で焼いていくというこの一品は背面に青漆を塗ったガラスプレートとのコントラストも美しい。添えられているのはほおずきと赤万願寺とうがらし、バターナッツのかぼちゃだ。外はパリパリ身はほっこり。グリルでじっくり焼いて水分を飛ばしたかぼちゃはめちゃくちゃ甘い。次に訪れるときはどんなものが食べられるのだろう。今から楽しみだ。

料理旅宿 井筒安
●京都市下京区東洞院下珠数屋街上る笹屋町272 ☎︎075-371-1574●お食事だけの利用も可能/3日前までに要予約●izuyasu.com


「高級なお寿司屋さんだけど、すごく入りやすいんです」
「おいしいのはもちろんだけど、すごくフレンドリーで落ち着いて食事ができる」とダンケンさんが外国人観光客を案内する際にもよく訪れるのが「鮓 はやし」。「ミシュラン京都2021」で星を獲得した名店だ。この日いただいたのは、天草の海老とコハダ、宮城県塩釜のトロ。エビは見るからにプリプリで、コハダもトロも艶やかで肉厚!


「今日は天草、宮城のお魚が食べごろだったのでそちらをお出ししていますが、多く使っているのは三重や淡路のものです。朝獲れたものをトラックで運んでくるのですが、すぐには使えないほど、活きがいい。『これは今日お造りに使える』『でも握りにはまだ固い』など、お魚の状態を見ながら少し寝かすなどして、“それぞれの料理に合う食べごろ”を見極め、一番美味しく食べていただけるタイミングでお出ししています」(林さん)

シャリにももちろんこだわる
「シャリは砂糖を使っているものと、使ってないものの2種類を用意。江戸前握りは砂糖なし、鯖寿司などはちょっと甘く、柔らかいシャリにしています。お米は古米は使わず、コシヒカリとヒノヒカリをブレンドしてるんです。本当はコシヒカリ100%で行きたかったのですが、滋賀県のお米が甘くて、ちょっとお米が勝ちすぎる。そこでお米屋さんと相談し、ヒノヒカリをブレンド。『10%ヒノヒカリを増やしてほしい』など、調整しながら甘さを抑えています」(林さん)

聞けば聞くほど「そういうこだわりの結果がこのお寿司か」と納得。多いときは月3、4回お店を訪れるというダンケンさん曰く「“そのときに一番いいネタ”を使っているから、いつも違う魚が出てくる。見たことがないような、はやしさんでしか食べられないお寿司もあるので、来るのが楽しみなんです」。なるほど、これは季節ごとに訪れて、旬の魚を味わいたい。

鮓 はやし
●京都府京都市上京区表町31-1 ☎︎075-746-3020●定休日:水曜日・その他不定休有り(日曜日は完全予約営業/2日前までの完全予約制)●営業時間:昼12時〜14時(13:30最終入店)、夜18時〜21時(19:30最終入店) ●foodplace.jp/sushi-hayashi


「おしゃれな地下足袋ブランドがあるのをご存知ですか?」
訪れたのは、日本の四季や風情をポップに表現したテキスタイルデザインを製作する京都のブランド「SOU・SOU」。「新しい日本文化の創造」をコンセプトに、伝統的な素材や技法を積極的に用いながらも、現代のライフスタイルに寄り添うものづくりを展開。今回訪れた世界で唯一の国産地下足袋ブランド「SOU・SOU足袋」は、世界中のクリエーターの注目を集めている。

「SOU・SOUには足袋のほかに、服、鞄などの袋物、子供服などを扱うブランドがあるのですが、一番最初にできたのがこの“足袋”。まず最初に足袋を作り『合わせる靴下がほしい』『服がほしい』『鞄もほしいな』『子どもにも着せたい』と、アイデアが広がり、ブランドが広がりました」と、SOU・SOU 足袋の中岡さん。


お目当の足袋は、ポップだけど風情があるテキスタイルが本当におしゃれ。しかもソールがしっかりしていて履き心地も非常にいい。SOU・SOUオリジナルの地下足袋は、ゴム工業の発祥の地として100年以上の歴史を有し、釣り用、スパイク付き野球用など、様々な地下足袋を作っている兵庫県高砂市で生産。「いろは底」と呼ばれる“かな文字”の集合体が、いろんな場所に足跡をつけたくなるほどかわいい。

ほかにも、ルコックとのコラボ地下足袋や、履物作家・野島孝介さんが手づくり靴の製作を行うアトリエ兼ショップ、吉靴房(きっかぼう)とコラボした革の地下足袋(ソールはビブラムソール)などもあり、とにかくおしゃれ。
“足袋下”とのコーディネートを考えながら選ぶのが、これまた楽しい。

SOU・SOU 足袋
●京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町583-3 ☎︎075-212-8005 ●営業時間:朝11:00〜夜8:00(現在、営業時間短縮中により昼12:00〜夜8:00) ●www.sousou.co.jp


「柳小路にはいいお店がたくさんあるけれど、その中でも紹介したいお店がここなんです」
柳が目印の小道・柳小路の入り口にあるのがお目当てのお店「エンネ」。シェフのTAKAさんは、ミラノのNOBU/Armaniで10年以上板長を務め、その間メルボルン、ドバイ、ブダペスト、モナコなどのNOBUイベントでも活躍。16年に帰国した際、地元京都の良さを再認識し、「今度はこの地で何かを伝えよう」と姉妹店の「柳小路 TAKA」をオープン。その4年後の今年6月、「同じ柳小路にゆっくり落ち着けるお店を」と「エンネ」をオープンしたそうだ。

「うちはメニューがないんです。だからお客様と会話をしてお出しするメニューを決めています。たとえば、お肉とお魚、お野菜どんな気分ですか? と聞いて『お野菜が食べたい』とおっしゃったら『今日はこういうものがありますけど、焼きますか? 蒸しますか? それとも天ぷらにしますか?』という感じで、食べたいものを探っていくスタイル。何度も来ていただいている方であれば、この前は焼いたので、今日は蒸してみますか? とご提案したりもする。シャイな人もこちらから聞き出すので、ご心配は要りません(笑)」(TAKAさん)

そんなこんなで会話を続けているうちに出てきたのが見目麗しい筋子の漬けと帆立貝のホワイトトリュフオイルマリネとお刺身。筋子は濃厚で、ほたてはまろやか。白身は肉厚、タコはプリプリ。あかん、これは美味しすぎる。

続いて「秋は料理のベストシーズン。きのこもあるので」と出してくれたのが野菜のグリル。秋の京野菜にまろやかな岩塩が効いている。

美味しいものを食べると飲みたくなるのが大人というもので……どんなお酒があるんですか?と話していると「うち、金亀の “精米歩合違い” のテイスティングができるんですけど、飲んでみますか?」とTAKAさん。そりゃあもう、いただきますとも。大吟醸と呼ばれる精米歩合40%の辛口から、磨きなし玄米100%のめずらしいものまで7種あるので、日本酒好きはぜひ!

さらに「せっかくだから」と特別に出してくれた姉妹店「柳小路 TAKA」の焼き鳥が、これまた美味。プリプリのレバーはパテのようにクリーミー! 「使用している鶏は普通の飼育期間より長く育ててもらってるんです。餌も水も指定しているから、臭みもないんですよ」。これはまた、行きたいお店が一軒増えた。「今度京都に来た時は絶対に行こう」と心に決めながら美味しい焼き鳥を頬張った。

エンネ
●京都府京都市中京区中之町577-21 柳小路 ☎︎080-6655-4397(予約用)●定休日:木曜日●営業時間:17:00-23:00 (平日) / 12:00-23:00 (土日祝日)●enne-kyoto-japan.net