 
                いますぐ右手の「グリップの向き」を確認して!自分に合うスイングを手に入れよう
海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎がアマチュアにもわかりやすく解説。今回はスムーズはスイングをするコツを教えていただきました。
右手の「グリップの向き」でスイングを分類して指導
テリー・ロウルズの「ゴルフマトリックス」は、マイク・アダムズの提唱する「バイオスイングダイナミクス」をベースとしたメソッドで、プレーヤーのグリップの向きを基準にスイングタイプを5つに分類。それに合った動きを取り入れることで、スムーズなスイングを目指すというものです。
グリップは右手の向きを重視し、右手がグリップを下から握る「アンダー」、真横から握る「サイドオン」、上から握る「オントップ」と、それぞれの中間にあたる計5タイプに分けます。

今回はわかりやすく「アンダ―」「サイドオン」「オントップ」の3種類を紹介しますので、自分のグリップの向きをチェックして、マッチしたものを取り入れてみてください。

【メソッドの肝】
右手のグリップに合わせたスイングをする
チェックするのは右手グリップの向き。グリップを下から添えるように握るか、横から当てるように握るか、上からかぶせるように握るか。これでバックスイングの軌道やフォローの出し方が変わってくる。
【Type1】右手を下から握る「アンダー」
シャットフェースでフラット軌道が合う

右手を下から持つ人は、バックスイングはフラット気味に上げ、フェースをシャット気味に使う。インパクト後もすぐにクラブをリリースせず、体の回転で振り抜こう。

【Type2】右手を横から握る「サイドオン」
中間的なオンプレーン軌道が適している

右手を横から添える人は、アンダーとオントップの中間的。なるべくオンプレーンで、フェースもスクエアが理想。フォローのクラブのリリースのタイミングも標準的。

【Type3】右手を上から握る「オントップ」
アップライトに上げヘッドを走らせる

右手を上からかぶせて握る人は、バックスイングはアップライト気味。フェースのローテーションを使いながら早めのリリースで、ヘッドを走らせるように振り出していく。

【メソッドを習得Step1】
合掌バックスイングで自分のタイプをチェック

まずは自分に合ったグリップの向きをチェック。アドレスの姿勢で両手のひらを合わせ、体は動かさずに腕だけでバックスイング。左手甲がどっちを向くかで判断しよう。
左手甲が下側を向く人は「アンダー」、正面を向く人は「サイドオン」、上側を向く人は「オントップ」が向いている。中間もあるので鏡などでチェックしよう

オントップ・左手甲が真上(左)
サイドオン・左手甲が正面(中央)
アンダー・左手甲が真下(右)
【メソッドを習得Step2】
アンダー:体先行で回転しリリースせずに振り抜く
アンダー系の人は手ではなく、体の回転でクラブをリードしていく感覚が必要。右手1本でクラブを持ち、リリースせずに体先行で回転する感覚を養おう。

体が開いたインパクト(左)体の回転を止めずクラブより手元を先行(右)

右手のひらが斜め下を向くように、シャットフェースを保って体の回転で下ろしてくる。

クラブをリリースせずに、フェースターンを抑えて体を回し続けていく
【メソッドを習得Step3】
オントップ:体を開かずにインパクトしヘッドを走らせる
オントップ系の人は、クラブの動きを大きくしたい。早めのリリースを意識し、手首を使ってクラブを走らせるイメージでスイング。フェースの開閉も積極的に使おう。

インパクトでもあまり体を開かない(左)手首を使ってヘッドを走らせる(右)

フォローで右手のひらが斜め下を向くように、積極的にローテーションしていく

早めにリリースして、クラブヘッドが円を描くように振り抜く

解説・レッスン=吉田洋一郎
●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。スイング研究に強い情熱を燃やし、海外で直接有名コーチのメソッドを学び知識を広げる。日本ゴルフスイング研究所主宰。

ケビン・ストリールマン
1978年生まれのアメリカ人。01年にプロ入り後、ミニツアーを転戦。13年に34歳でPGAツアー初優勝を遂げた苦労人。ツアー通算2勝。

テリー・ロウルズ
ゴルファーそれぞれの個性を生かしてスイングを考える「ゴルフマトリックス」というメソッドを確立。選手だけでなくコーチへの指導も行っている。
構成=鈴木康介 写真=中野義昌、高橋淳司 協力=取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)
 
     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
             
             
             
             
             
            
 
                 
                 
                 
                 
                 
                